思い入れのある玩具の一つに、タイガーマスクのソフビ(ソフトビニール)人形があります。
タイガーマスクのアニメは、1969年~71年の間に全105話が放送されたとのことで、かなり長いストーリーだったのですね。
私は、最初の放送当時はまだ小学校に入学する前くらいでしたから、ちゃんとテレビをみていたのかどうかも覚えていません。でも、タイガーマスクのソフビ人形を親に買ってもらって、すごくうれしかったのは今でも覚えています。
このソフビシリーズは、当時大変な人気で、悪役の虎の穴レスラー達も続々ラインアップされておりました。極めつけは、人形で遊ぶためのリングも販売されていて驚きでした。
タイガーマスクを抹殺すべく虎の穴から送り込まれる様々なレスラーたちは、ビジュアル的にも個性的で魅力に溢れていましたから、そのソフビ人形たちもとても素敵でした。
後に再放送での視聴で感じたのですが、ストーリーはかなり硬派だったと思います。ハードなシーンも割とあって、最後のタイガー・ザ・グレートとの死闘は、今でもトラウマレベルで脳裏に刻まれています(笑)。
さて、私が幼少期に買ってもらったタイガーマスクのソフビは、おそらく中嶋製作所というメーカーの製品だったと思われます。マスクが着脱式であり、マスクをとると、あまりにもかわいい伊達直人の顔があらわれるというものでした。また、マントも付いていて、これも着脱できるようになっていて、本当に豪華でした!
そんなお気に入りのタイガーマスクのソフビでしたが、気がつくと、いつの間にか無くしてしまったのでした。今となっては、捨てたのか、誰かにあげたのかさえ思い出せません。ただ、あのソフビの感触やにおいといったあたたかい癒しの感覚だけが、ずっと私の心に残ることになりました。
そして、時は流れて1999年頃のこと。マルサンというメーカーが、昔のタイガーマスクによく似たソフビを作ってくれたのです。マルサンの商品は「タイガーマスク2世」のソフビで、正確には当時のものとは別物ですが、マスクやマントが着脱式であることや、素顔がやはりかわいいことなど、当時のソフビの懐かしさを十分に伝えるものでした。価格はおそらく4500円。購入できた時は、本当にうれしかったですねー。