【制作】ジャンボフェニックス(「ミラーマン」)

制作したもの

今回はこれまでの記事と少々趣向が変わりますが、デジタル造形にて円谷プロの特撮メカを、オマージュ作品として作りましたので、そちらのご紹介となります。
なお、今後も不定期ではありますが、このような制作に関わる記事も盛り込んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、今回制作したものは、「ミラーマン」に登場する大型戦闘機ジャンボフェニックスです。
ミラーマンの放送は、1971年~72年(参照:ウィキペディア)とのことですので、当時、私は小学1~2年生の頃です。年齢的に仕方がないのですが、ウルトラシリーズと比べてストーリーが難しく、全体的に暗い印象だったくらいの記憶しかありません。

ストーリーはほぼ覚えていませんが、そんな中、ジャンボフェニックスには強い印象が残っています。デザインの秀逸さはもちろんですが、ウルトラホーク1号のように3機に分離・合体する機構にインパクトがあったからでしょう。加えて、当時、出版社の小学館から発行された雑誌の付録として、ジャンボフェニックスのペーパークラフトが付いた号があり、それを購入して組み立てたことも印象を強くする要因であったと思います。調べてみますと、それはどうやら1972年(昭和47年)の「小学4年生」10月号であることがわかりました。

当時小学2年生の私が、何とか親を説得して自分の学年とは異なる「小学4年生」10月号を買ってもらったというのは、今思い出しても可笑しいです。多分、必死に頼み込む我が子に親も仕方なく買ってくれたのでしょうね。
ペーパークラフトのジャンボフェニックスは、きちんと3機に分離・合体する機構を備えたデラックス版で、憶えている限りではとてもよくできたものだったと思います。実は今も復刻してくれないかと密かに願っていたりします。

近年、昔の特撮やアニメに登場するメカ模型が各メーカーから出ていて、それは本当にうれしい限りなのですが、そこにはなかなかジャンボフェニックスが登場しません。そのような状況もあり、この度、自分で作ってみることにしたのです。制作にあたり参考資料としたものは、2022年にバンダイさんから発売されたガチャガチャ「究極円谷超兵器」に含まれるジャンボフェニックスです(このガチャガチャ版ジャンボフェニックスも大変よくできていて、3機に分離・合体できます。「何だ、もうメーカーから出ているじゃないか」と思われるかもしれませんが、個人的にはもう少し大きいサイズが欲しかったのです)。

制作手順としては、ガチャガチャ版のジャンボフェニックスを細かく採寸し、3DCADソフトで寸法に合わせてモデリングしていきました。そして、3機のデータが完成したところで、アセンブリと呼ばれる組立機能を使って、特に合体箇所の干渉チェックと修正を行いました。その後、各機を3Dプリンターで縦・横・高さそれぞれ2倍サイズで出力しました。

貼付画像は、モデリング時のデータ画像と3Dプリンターでの出力画像です。出力した作品については今後、表面処理やうまく出力できなかった部分の修復などを行ったのち、彩色を行って完成させたいと考えています。

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